十五

神山智洋さん、入所15周年おめでとう。

15年もアイドルを続けてくれてありがとう。

 

神山くんのすきなところ。自分の夢ややりたいこと、目標をわたしたちにも教えてくれるところ。

昔からずっと変わらない。わたしはそれがほんとうに嬉しくて、そしてそれを叶えていく神山くんが誇らしくて仕方がなかった。

 

神山くんのすきなところ。悔しい、という感情を隠さないところ。

神山くんの大きな「悔しい」という感情を目にしたのは2度ほどある。ひとつは映画の選抜漏れ。もうひとつは中山優馬さんのデビューだ。

お仕事で東京へ呼ばれるときに上がる名前には常連で、日頃のコンサートでは人より多いパート、神山くんは最前線を張っているほうだった。そんな最中の映画選抜漏れ。強張った顔にぎゅっと強く握りしめた拳が今でも目に焼き付いて離れない。

中山優馬さんのデビュー。グループから引き抜かれる形でのデビューだった。

優馬デビューおめでとう」の垂れ幕が落ちて、会場が歓声に包まれる。会場中がお祝いムードの中、神山くんは泣いていた。端っこの方で泣いてるの知られないように、後ろを向いて目をごしごししてたのが見えた。

 

神山くんのすきなところ。悔しさをバネにするところ。

実は中山優馬さんと7人でデビュー出来るかも、なんて話が出ていた。実際はNYCが決まってなくなっちゃったけど。一緒にデビューを夢見た、叶えられたかもしれない仲間の引き抜きデビュー。きっと悔しくて寂しくてどうしようもなかっただろう。しかし神山くんはこの一件で「この世界で生きてくって決めた」と言う。

 

 

神山くんは強い人だ。真面目で、熱血で、努力家で、愚直に真っ直ぐ生きてきた。鬼軍曹と揶揄されて、気づかれないように、いらぬ気を遣ってしまっていた10代の彼を思うと胸む。

先輩だからと気を張っていたあの日。同じ熱で出来ないのがもどかしくて喧嘩したあの日。やりたい方向性が合わなくて結局別々のやり方で魅せたあの日。もしかすると辞めたくなった日、逃げ出したくなった日だってあるかもしれない。

それでも神山くんはいつだって自分の信念を曲げずに、やっぱりまぶしいくらい真っ直ぐだった。

 

神山くんの好きなところはたくさんある。毎年毎年好きなところは増えていくし、毎年毎年「ああやっぱりこの人がすきだなあ」と思わせられる。たぶん、16年目もわたしは神山くんがすきだとおもう。

永遠はないと思ってるけれど、神山くんの言う「絶対」は信じられる気がするなあ。これは一種の宗教かもしれない。

15年。15年同じことをがんばる中で違うことにも手を伸ばす、そんな欲張りな彼がだいすきだ。新しいことにどんどん挑戦して、戦うフィールドを広げてぐんぐん大きくなる彼から目を離す隙なんてない。

 

どうか16年目も自分に真っ直ぐ、なんてそれが1番難しいのかもしれないけれど、貪欲に、神山くんのやりたいように生きてください。

そしたらあとはわたしが勝手にいいように解釈して、勝手に新しくすきだ!とおもうところを見つけて、勝手にまたすきを増やすとおもいます。

 

たくさんのひとから愛を受け取る16年目になりますように!

 

 ps.どうか16年目もおへその横にあるホクロは生存させてください